瓦屋根が高いどうかを決めるのは、屋根の価格を最終的にどのように考えるかの問題です。
屋根は非常に息の長い「商品」です。
瓦屋根の商品の寿命は、普通30年といわれていますので、それを基準に考えると、その価格の中に次のようなものが含まれているのが分かります。
- ・新築(あるいはリフォーム)時の屋根の代金(材料費と屋根工事費、いわゆるイニシャル・コスト)
- ・メンテナンス費(30年間の間に必要とされる改修費、補修・修理費)
- ・冷暖房費など30年間に必要とされるエネルギー費
高い、安いという議論は、これらすべてを合計した上で比較しないと正確な所は判断できません。
瓦屋根は高いというご指摘は、おそらく上記の内のイニシャル・コストだけを比較しているものと考えられます。
瓦屋根は、金属系やスレートの屋根に比べ、多少の割高(10%~20%程度)になりますが、メンテナンス費、エネルギー費については、断然他の屋根材を引き離し、合計の差し引きでは、むしろ「安く」なります。


